【本】銃・病原菌・鉄

銃・病原菌・鉄
Guns, Germs, and Steel
by Jared Diamond

世界50カ国を歩いてきて、世の中にいろんな国があるなと思うのですが、その違いがなぜできたのかを考える本。98年度ピューリッツァー賞受賞作。最後の氷河期が終わった1万3000年前を起点として、その理由にせまる。その象徴が、銃・病原菌・鉄。

 たしかに、ペルーに行ったときには、どうしてこんな大帝国が200人たらずのスペイン人に支配されてしまったのか不思議でした。本書は、農業に適した環境(主にユーラシア大陸を想定)にいる人は、作物の栽培法を身につけ、野生動物を家畜化した。余剰生産物ができたことで、技術開発の時間ができ、鉄や銃といった新技術は、農業が発達していない地域と戦争する時に有利に働いたと説きます。
本書の伝染病の話を読むと、口蹄疫の対応で、日本は殺傷処分して絶滅を目指すのに対し、大陸中国はこうした病がある現実を受け入れて冷静に対応しているように思えますね。

では。

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参考
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/movie/gunsgermssteel/