【本】「変化を嫌う人」を動かす

「変化を嫌う人」を動かす  

Loran Nordgren ロレン・ノードグレン 、David Schonthal デイヴィッド・ションタル 草思社 2023

The Human Elements: Overcoming the Resistance That Awaits New Ideas 

著者は、ケロッグ経営大学院の教授。人はインセンティブだけでは、動かない。「抵抗」の解消こそ重要という。抵抗とは、次の4つ。

  • 惰性: 自分が馴染みのあることにとどまろうとする欲求。
  • 労力: 変化を実行するために必要な努力やコスト。
  • 感情: 提示された変化に対する否定的感情。
  • 心理的反発: 変化させられるということに対する反発。

本書は、従来のデータ分析や市場調査に頼るのではなく、人間の行動や心理を理解することで、より効果的なマーケティング戦略を構築できると主張してます。

著者は、これらの抵抗を克服するためのいくつかの戦略を提案しています。

  • 変化の必要性を明確に伝える: 変化の理由を明確に説明し、それが組織や個人にとってどのような利益をもたらすかを伝える。
  • 変化の過程に巻き込む: 関係者全員を変化の過程に巻き込み、意見を聞く。
  • 支援と研修を提供する: 変化に必要なスキルや知識を習得できるよう、サポートとトレーニングを提供する。
  • 小さな変化から始める: 大きな変化をいきなり行うのではなく、小さな変化から始めて、徐々に規模を拡大していく。
  • 成功事例を共有する: 変化が成功した事例を共有する。

背景にあるのは、行動経済学の教訓ですね。

損失回避: 人々は利益よりも損失をより大きく感じる傾向があります。そのため、顧客が何かを失う恐れを取り除くことで、行動を促すことができます。

社会的証明: 人々は、他人を真似る傾向があります。製品やサービスを人気があるように見せかけることで、顧客の購買意欲を高めることができます。

ストーリーテリング: 人々は、ストーリーを通じて情報を処理し、記憶する傾向があります。そのため、マーケターは、製品やサービスのストーリーを伝えることで、顧客の関心を惹きつけることができます。

社内のポリティクスにも使えそうですね。

Loran Nordgren
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