ユーロが急落しました。久々に経済状況をチェックしました。
こうしてながめてみると、ユーロの動きは、経済というよりも政治的な動きに反応しているのがわかります。
経済成長率も、マイナスなわけでもない。インフレもアメリカに比べればコントロールされている。経常赤字もアメリカほどではない。
ギリシャの財政赤字が騒がれていますが、日本とアメリカに言われたくない。
金融政策で最も緩いのはアメリカ。
よって、この表だけからみれば、ドルを売るのが結論となります。
今回のユーロ急落は、こういう経済以外の要因。つまり、ユーロという仕組み自体に対する疑念なのだと思います。政治家がこうした危機に対応できるのか。市場はそこを見ている。なので、ユーロの潮目が変わるのは、政治家が信任を得たとき。ユーロ圏で最も信任のある政治家は誰か。メルケル首相でしょう。なので、ギリシャの問題に、彼女が全力を挙げている。
通貨危機は伝染します。あと数カ国に伝播した時の彼女の言葉に注目しています。
では。