久々に、日経通貨インデックスをチェックしてみました。
追記: 2010年8月に再チェックしています。
2007年夏を分岐点とみていくつかチェックです。
- ドルも円も2007年より前から低下していた
- 円の反転とユーロの上昇は、同じ時期に起こっていた。
- ドルは、オバマの当選が見えてきたころ(08年夏)あたりから反転している。
現在は、ブッシュ1期目の水準に戻っています。世間的には、ドル大暴落とか言われていますが、少なくとも、この1年の動きは違いますね。
円が一段高になったのは、このドルの戻しと同じ流れのように見えます。 - ユーロは調整したものの、2005年以降の上昇トレンドは終わっていない。
普段私たちが目にしている。ドル円、ユーロ円相場は、基本的に先進国間の通貨交換レートです。ニュースを見ていると、欧米の時代が終わり、ものづくりの円が復活したようにみえます。しかし、多国間のウェイトを入れた通貨インデックスを見ると、多少強引ですが、こんな姿が創造できます。
低金利&好景気でリスク感覚の鈍った日米は、発展途上国に投資した(ドルと円の低下)。急にパーティーが終わって、いきなりお金を引き上げた(ドルと円の高騰)。
ユーロ圏も、同様にリスク感度が低下したが、発展途上国への投資は、ユーロ圏を広げることで、自通貨建てで行うことが多かった。
2007年 スロベニア
2008年 キプロスとマルタ が加盟
結局、先進国に振り回される発展途上国という、昔見た絵が浮かびました。
では。