SDI Academy:21世紀の寺子屋

シンガポールのChannel 5がSDI Academyを取り上げていました。

放送局 Channel 5
番組名 On The Red Dot 2017 – EP23
放送日 2017/9/15 (金)
テーマ The Oddballs



ニュース記事で読みたい方は、こちら。
http://www.channelnewsasia.com/news/singapore/dr-english-wants-to-build-bridges-between-locals-migrant-workers-8840362
シンガポールらしい試みなので、メモです。

創業者のSazzad Hossainさんは、バングラデッシュ出身の23歳。彼は小学年生の時に来星しましたが、学年を2つ下げることでローカル校への入学を許可されました。英語ができなかったからです。英語ができないと、いろんな機会を失う。彼は、高校時代から、外国人労働者に英語を教え始めます。南洋工科大学に進学後、2014年に社会的企業であるSDI Academy を立ち上げます。スポンサーには、J.P. Morgan やDBSが名を連ね、地元メディアも好意的に報道。

ITを駆使したプログラムで、これまで延べ5千人が、英語だけでなく、コンピュータや、現場での安全を学びました。シンガポールだけでなく、マレーシア、バングラデッシュ、ドイツにも展開しています。
2017年5月、10万人の外国人労働者に基本的な英語を学ぶ機会を与えようと、Give.asia でクラウドファンディングに挑戦しました。

移民が社会的起業に挑戦すること、すばやく複数国に展開するところは、シンガポールらしいと思いました。大阪で例えれば、

池田市にやってきたバングラディッシュからの移民の息子が、日本語ができないために2学年繰り下げで小学校に入学。日本語を猛勉強しながら、高校に進学。外国人労働者向けに日本語を教えだす。阪大理学部に進学すると、社会的企業をたちあげ、三井住友銀行、りそな銀行がスポンサーに。クラウドファンディングで集めた資金を元に、海外にも展開ということでしょうか。

21世紀の寺子屋ですね。

では。