NHKの大河ドラマ風林火山が始まりますね。今年の主役、内野聖陽君は、早稲田大学 英語会(ESS)のひとつ下でした。ドラマ・セクションでは、全員日本人なのに、英語で演劇をします。大会に出るときは、金髪でアメリカ人の格好をしたりしますから、それこそ、「欧米か!」と突っ込まれるような世界でした。
ドラマセクションでは、日本テレビの河村アナと、内野君がいて、まあ、女性にはモテてましたね。
ただ、内野君の演技力が、ズバずば抜けていたかというと、そうでもなかったと思います。その後20年間の努力が、大河ドラマ主演に結びついたのですね。
早稲田の政経から、役者の道に進むというのは、大きな決断だったと思います。あの頃は、バブルの余韻が残っていて、わがまま言わなければ、それなりの仕事と暮らしが見えていたことでしたので。
文学座に入って、芽が出るまでの修行時代は、それこそ、大変だったと思います。回りの同期が、スーツに身を包んで、着々と社会人として成長していく中で、一人、演技に打ち込むのは、それほど容易なことではなかったと思います。
そんな彼が、93年に『街角』に出たときは、うれしかったですね。最初の映画は、(ハル)でしたか。内野君はがんばっていたのですが、深津絵里のできがよすぎました。思えば、この二人は、大きく育ちましたね。森田芳光監督の慧眼には頭が下がります。
同世代の役者が、大河に望むかと思うと、自分の身も引き締まります。内野君、ぜひがんばってください。
では(^^)/^