日経ビジネス1/15号が、YKK特集をしています。日本のもの造りの底力を感じさせてくれる良い記事でした。
非上場の同族経営。成田から海外への渡航時間よりも、東京に出る時間が長くても、本社を富山県黒部に置き続ける。それでいて経常利益は、三菱重工業を上回る…。なかなかできないことですね。
YKKの強みは、ファスナーを作る機械のノウハウ。ここは、徹底的に秘密を守って、途上国のコピーを防いでいます。かつて、2ヶ月だった納期は、今はたったの5日。YKKが作るファスナーは、5000色、20万種類…。
こうした偉業を達成した根底にあるのが、創業者、吉田 忠雄の思想です。いくつかの語録が紹介されています。
・他人の利益を図らずして、自らの繁栄はない
・大企業は敬っても学ばず
・100億円の損失よりも曇りなき信用を
「我々は自分たちが資本主義だとは思っていませんから」と、現社長がさらっというのが、なんとも、富山らしかったりします。
では。