インターネットマガジン終号

インターネットマガジン創刊号 インターネットマガジンが、2006年5月号で休刊になりますね。この雑誌には、お世話になったので、感慨深いです。
 歴史を振り返れば、あの時が転換点だったと思える年があります。戦後の経済でいえば、1985年のプラザ合意でした。コンピューティングでいえば、95年ではなかったでしょうか。ウィンドウズ95が登場し、インターネットが流行語大賞になりました。あれから10年。インターネットは、生活に溶け込み、インターネットマガジンは、その使命を終えました。


 終号の特集がGoogleというのも、興味深いですね。95年にネットが出始めた頃は、メールができることにドキドキしていたのですが、10年後に最も社会を変えたのは、検索でした。当時は、マルチメディアとか、もっとエンタメ系のことを考えていたのですが、人間が必要とすることは、もっと身近にあったんですね。
 元マイクロソフトの古川享さんとのインタビュー(P.22-)も、秀逸です。

 「iPodとiTunes成功の本質は新しい社会インフラであること」(P.24)として、その成功要因をデザインなどとは違うところに見ています。
 …iPodが成功した理由は、音楽を聴く文化という本質的なところまで掘り下げて検討を尽くし、流れを作ってきた点にあります。
 …彼らの課金や認証のメカニズムは、全世界をカバーしていて、いつの間にかマスターカードの次に大きいといえるほどの決済システムになっています。そのうえでさらに、マスターカードやVISAですらやれなかったことも成し遂げました。それは、支払いをする人と使う人を分離できるということです。


 日本には、サービスと金融(決済)を一緒に考えようとする人が少ないかもしれませんね。

 では(^^)/^。