先日、原油の先物価格の話をしましたが、オイルショックの時と今の株価上昇率を比較してみました。

まず、72年には、株価が91%もあがっていたんですね。これは、楽しかったでしょうね(笑い)。その直後にオイルショックが着たので、株価は17%も下がってしまいました。物価は、18%もあがっていたので、「実質」株価上昇率というものがあるとすると、35%もやられてしまいました。
第2次オイルショックの時には、株価が下がりませんでした。物価上昇率も一ケタ台に抑えられていますね。
今回ですが、05年は、40%も株価が上がりました。今となっては懐かしきよき時代でございました。その後07年に原油が1バレル=100ドルをつけるわけですが、石油ショックにはなっていません。物価上昇率は、第2次石油ショック時を下回っています。統計の取り方ウンヌンという話がありますが、それでも、20%あがった30年前とは、レベルが違います。先日お話したとおり、原油の価格は上がっているのですが、供給は足りているんですね。
株価の実質上昇率が、力強さを取り戻す鍵は、物価上昇率というよりも、株価上昇率次第なのだと思います。株価が上がるためには、利益が上がらなくてはいけません。そのためには、コストを川上産業に転嫁された、日本の輸出産業が、再び付加価値を高められるかが鍵なのだと思います。
過去2回は、それぞれ新しい産業が出てくることによって、付加価値を高めてきましたが、今回は、如何に?
では。