アンチエイジング>朝日新聞>くる年とる年

 朝日新聞が1月1日?9日の生活欄で、「くる年 とる年」という連載をを組みました。私も、自分の年齢について考える良い機会になりました。以下、感想です。

 まず、この特集は、タイトルと初回のイッセー尾形さんのパフォーマンスで成功が決まりました。日本人は、昔は、数えで歳をとっていたわけで、正月に年齢のことを考えるのは、タイムリーだったと思います。
 また、日本の人口が減少期に入り、団塊世代の大量退職を迎える前に、今の日本の年齢構成を俯瞰する意味があったと思います。
 尾形さんのパフォーマンスは、そんな日本の年齢構成を、「一目で」見せてくれました。これは、厚生労働省の統計を眺めていてもわからない「絵」です。こんなアートは、ツーカーの広告以来ですね。スゴい役者さんです。


 その後、4人の記者が、日本列島から各世代の人を選んで、描いていきます。

 第1回 37歳のアンチエイジング (東京) 深町あおい
 第2回 9歳の元服式 (鹿児島) 相江智也
 第3回 拓郎と超える60歳 (室蘭) 藤原泰子
 第4回 22歳と41歳の「適齢期」 (東京) 藤原泰子
 第5回 75歳の値打ち (山形県) 河村克兵
 第6回 65歳の年齢制限 (東京) 河村克兵
 第7回 40歳「不惑」の時 (神戸) 相江智也

 なんてったって、感慨深いのは、7回にわたる大連載なのに、すべての年代をカバーできないことですかね(笑)。織田信長の時代は、15歳で元服して、人生50年ですから、10?40代の4回の連載でカバーできました。
 それが、今では、20歳で成人式を迎えて100歳の方がたくさんいますから、8回の連載がMustなわけです。倍ですねぇ倍。
 改めて考えると、マーケティングから社会システムまで、この「倍」を実感しないまま2006年を迎えている気がします。50代が飲みたいコーヒー、70代が食べたいケーキって何ですかね。経営者の方には、尾形さんの写真を見ながら、自社の商品を見つめなおしてもらいたいと思います。

 写真も良かったですね。第4回だけ渡辺さんでないのですが、それが、逆に渡辺さんの腕を確認することになりました。

 ただ、ちょっと注文をつけると、今の日本の年齢構成は、他の国との比較なしだと理解しづらいと思いますね。私も、日本の年齢構成について考えたのは、アフガニスタンに行った時でした。(拙著「アフ岩物語」2004年 参照)。前述の連載にアフガニスタン視点でコメントすると、

 第1回 37歳のアンチエイジング:アフガニスタンの平均「寿命」が40歳
 第2回 9歳の元服式:9歳で銃を持った人がいるでしょうね。
 第3回 拓郎と超える60歳:歌は、世界のどこに行っても心の支えです。
 第4回 22歳と41歳の「適齢期」:適齢期を親などに決められてしまう女性たち
 第5回 75歳の値打ち:測定不能?
 第6回 65歳の年齢制限:年齢制限なんてしている余裕がないです。
 第7回 40歳「不惑」の時:戦死した友達を思うんでしょうね。

 2007年は、「世界版」も期待したいですね。

 個人的に最も印象に残ったのは、第4回におばあちゃんがつぶやく次の言葉でした。

「朝、窓から山が見えて、春に桜が見えれば、それで十分」

日本人の人生観は、確かに変わりました。

では。

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