大塚商会主催のセミナーに行ってきました。
“ここが知りたかった” 次世代無線データ通信の全容を一挙に公開!
http://event.otsuka-shokai.co.jp/09/0422bb/日時 2009年4月22日(水) 14:00 ~
会場 株式会社大塚商会 本社ビル 3階 セミナールーム302
2009年は、WiMAXとネット政治の年と思ってまして、このセミナーを楽しみにしていました。イーモバイル、ウィルコム、UQモバイルの担当者がプレゼンするということで、高速通信の今を確認することができました。
時間の関係で、e-mobileとWILLCOMしか聞けなかったのですが、メモです。
イーモバイル
「先行者メリット」に尽きるところでしょうか。社長が戦略家だけあって、卓越した知識+コスト意識の徹底で、定額(低価格)をいち早く実現しました。会員数も140万人を超え、順調ですね。
ちゃくちゃくと、スピードアップを図っており、後続2社のスピードをみながら、リテンションを図る作戦でした。社長の芸風が功を奏しているのですが、ウィルコムを追い越すには、どこかで右脳が必要なときが来るのではないでしょうか。
ウィルコム
偶然なんですが、10年ぶりの新サービス「ウィルコム・コア」発表日と重なり、新鮮でした。マイクロ・セルの強さをアピールしていましたが、価格には触れませんでした。他の2社は上り速度の優先度を落とした戦略ですが、同社はそこに賭けています。私は、リッチコンテンツの立ち上がりを早めに予測しており、ここはプラスに働くと思いました。
PHSのインフラは、SONYのラジオみたくなってますね。残存者利益ともうしますか。そこの上に戦略を立てていく作戦で、これはこれでありかなと。
ただ、今は、PHS、3G(ドコモ)、XGPという3本の矢で戦おうとしていますが、最終的にどう収束させるのかがみえません。
中国という市場があるにせよ、日本独自の企画で、端末等の調達で苦戦が予想されるので、そこを整理して、ブランド再構築が鍵でしょうか。
こうして、並べてみると、ウィルコムの輝きが落ちてしまったと改めて感じました。フリース作りすぎておかしくなったころのユニクロとでも申しましょうか。「ベーシック」というコンセプトは、通信でも通用するはずで、もういちど、(人の)顔が見えるブランド作りをすれば、健闘すると思います。
では。