オランダの経済紙Het Financieele Dagbladが、銀行の店舗閉鎖を報じていました。
2000年には6,100あった店舗が、2020年3末には1,166に減っています。
ING en Rabobank sluiten vanwege corona versneld kantoren in Nederland
Klanten zijn niet alleen meer gaan internetbankieren, maar komen ook nauwelijks meer terug bij de filialen nu die na de ...
オランダの人口は、17百万人なので、15千人に1店舗ぐらいの密度になります。日本でいえば、町にひとつぐらいしか、金融機関がないという状態です。
日本総研(2016年)によると、日本の金融機関の支店数は52.3千①。2.5千人に1つぐらいの密度になります。
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/9991.pdf
①のうち、24.1千は、ゆうちょ銀行なのですが、それにしても、オランダの銀行密度は日本の6分の1程度。これほど少ないのに、コロナでさらに統廃合を進めようとしているわけです。
オランダに来てから、決済はほとんどデビットカード(PIN)です。おかげでATMを使わなくなりました。隣の国に行く時も、ユーロのままなので、紙幣の需要が日本ほどありません。銀行支店はなくても困りません。
コロナで、Zoomによるカウンセリングにも慣れました。24/7でチャット(性能が良ければ人工知能でもOK)で応えてくれる方が、ありがたい時代になりました。
オランダの郵便局が無い生活にも慣れました。たしかに、コンビニで書留が送れるなら、PostNLの支店が無くても困りません。
合理的に考えれば、こうなるはずですが、オランダのように躊躇なく実行できる国は、強いですね。
では。