久々に、実効為替相場を点検。国際決済銀行(BIS)のデータで、2010年=100(名目)データ。
地味に気づくのが、ユーロの安定性。2000年の発足時に76まで下がったものの、あとは、上下10%程度の変動の幅で推移。オランダ住人として、使い勝手に文句はなく、基軸通貨って、本来は、こういうものではないかとの思いあり。日本語メディアでは、ユーロ終わったみたいな言説が目立ちますが、30年の長きに渡り価値を一定に保ってきた実績は大きいのでは?
一方、USDは、結構、大きく動いてますね。2002年に143まで上昇した後に、リーマンショック後93まで低下。スイスフランのように、30年間ずっと価値が上がるというならともかく、こんなに価値が変わってしまうというのは、基軸通貨としてどうなんでしょうか。
現在のレベルが122。もうこれ以上のドル高は容認できないのではないでしょうか。
日本円は、振り返れば2007年に69まで下げるのよく容認してもらえてたな、という思い。
USDが下がる時には、JPYが上昇するとは思うのですが、コロナ下の円高が、日本経済をどうしてしまうのかに注目しております。