日本は、価格統制を止めないようですね。
| 毎日新聞
オランダの現状をまとめてみました。
2023年のGDP成長率予測は、0.9%。日本とあまり変わりません。ただし、インフレは5.3%になる見込み。日本より、物価上昇は酷いです。
なのに、ガソリン代は、320円/L。日本のほぼ倍ですね。ロイヤル・ダッチ・シェルの国ですから、石油の輸入に失敗したわけではありません。意図的に税金をかけて、石油の利用を減らしています。
英語で「Make Dutch」(割り勘)と言われるほど節約家のお国柄、EVへの転換が進んでいます。乗用車全体に占めるEVの割合は5.8%になりました。新車販売でいえば、3台に1台がEVになっています。まちなかで、カーシェアの車もよく見かけるようになりました。CO2削減の旗を掲げるなら、正しい報告に価格が導いているといえます。
昨年のウクライナ戦争勃発で、政府も財政支出に踏み切りましたが、2023年の財政収支見込みは、GDPの2.3%の赤字で収まりそうです。ウクライナから遠い日本の財政赤字見込みは、GDPの5.2%。
オランダの政府総債務残高は、GDPの49%。日本の261%とは比べようもありません。
ちなみに、オランダの政策金利は4%。日本はまだゼロ金利を続けていますね。
オランダの平均年齢は42歳(中央値)。日本の48歳よりは低いですが、人口の1割強の移民が引き下げているところがあります。移民を除けば日本とあまり変わらないのではないでしょうか。
日本は昔からお上頼みのところがありましたが、痛みを伴う判断を、これほど避けるようになったのは最近ではないでしょうか。こんなに国民に迎合したのに、支持率は最低水準。日本の民主主義も、制度疲労が出てませんか?