日本経済新聞社 2017/11
日経のアジア取材網の拡充がわかる本。アジアに30億人以上いるわけで、日本から縁遠い人物が数多くいることがわかります。
インド中央銀行前総裁、ラグラム・ラジャン氏。
インドは時価総額上位50社の6割が国営企業か財閥だ。働く人は民間大企業より政府・公社の方が多い。淘汰を恐れる人々は改革に反対する。p.93
ハイフラックスCEO、オリビア・ラム氏。
シンガポールは政府系6社が上場企業の時価総額の約2割を占めるほど、政府系がはばをきかせている。シンガポール経営大教授の吉川透は「ゼロから始めてここまで成功したのはハイフラックスくらい」という。p.176
そんな同社でさえ、債務整理に追い込まれました。目覚ましい成長の影で、課題も大きいことがわかる一冊です。