
金融マーケティング戦略
岸本 義之 ダイヤモンド社 2005/2
金融には、マーケティングがないと言われてどれほどの時間が経ったでしょう。MBAにいたときに、マーケティング志望の女性が、休憩室にテーブルを置き、クラッカーの試供を通じて、データを集めているのを思い出しました。普段は、鋭い議論をする彼女が、エプロン姿でクラッカーを配る姿は、食品会社では当たり前なんでしょうけど、銀行員だった私には、新鮮に見えました。
金融機関に、マーケティングを取り入れるには、消費財会社から人を入れるだけではダメで、金融商品の特徴を理解しながら、応用する必要があることを、本書は教えてくれています。
銀行から保険まで幅広い業態をカバーしながら、かつ、見開きで説明を終わらせる簡潔さで、最後まで一気に読めます。むしろ、こうした業態を串刺しにした顧客視点のサービスが、今後は求められるのだなと素直に納得できる本です。
金融会社で企画を担当している方にオススメです。
では。(^^)/^