TIME CAN’T WAIT
小田和正 1990 朝日新聞社
今年の『クリスマスの約束』は、自分の曲中心だったんですね。8年の積み重ねで、こういう着地になったのは、興味深いことです。本書は、朝日新聞に1989~1990年に連載されたエッセイ他をまとめたものです。オフコース解散(1989)直後の心境が率直に語られています。
バブル経済絶頂期に解散したわけですが、寒川神社に厄払いに行っているんですね(p.20)。小田さんは1947年生まれ。私の約20年先輩。バンド解散を脱サラに例えるなら、40歳で独立した初年度に『ラブストリーは突然に』でオリコン1位を獲得し、20年かけてピンのアーティストとしてがんばってきただとも言えそうです。
自分は、20年後にあの高みに立てるかと思うと、小田さんの音楽も、ちがったものに聞こえてきますね。
では。