2015年7月に、コンサルタントに戻りまして、アジアの8都市を回りました。
昆明、ラサ、上海、マニラ、クアラルンプール、香港、台湾、ジャカルタ。
以下その感想です。
共通して感じたのは、中国経済の減速の影響。上海、香港では直接感じましたし、ほかの都市への影響もありました。中国に関していえば、景気後退があるのがフツーなのであり、これまで30年も景気後退なしに成長し続けたのが、異常であったというべきでしょう。昆明の発展ぶりなどをみると、まだ、中国には成長の余地があると思います。
一方で、ほかのアジア諸国の粘り腰も感じました。30年前の日本のように、「アメリカがくしゃみをすると。。。」というな大打撃を受けるわけではなく、それぞれが独自の成長基盤を整えているのを感じました。特に、フィリピン。
8都市を比較すると、首長のリーダーシップが、経済発展の明暗を分けるとも思いました。ネットでこれだけの情報が入るようになると、都市で何をしたらよいのか、お互いに学べるようになりました。あとは、実行力にかかってくるわけです。私が評価するのは、昆明とフィリピン。心配になるのは、クアラルンプール、ジャカルタです。
これは、シンガポールの魅力を再確認する旅でもありました。こんなに小さな島なのに、中国と台湾の歴史的な会談を演出する政治力は、侮れません。
アメリカの利上げで世界の資金の流れが変わりますね。アジアの国でも優劣がハッキリしてくるのではないでしょうか。金利水準などのファンダメンタルズを見なければなりませんが、何よりも、首長のリーダーシップが問われるとみています。