大学ランキング(工業)

トランプ政権が国際秩序を変更したため、工業の持つ意味が変わりました。帝国主義的な世界では、自国で鉄砲の弾を造れないと生き残れなくなりました。無邪気にグローバル化だと言って、賃金の低い国に工場を移せばよいというわけではなくなりました。この文脈で、トランプ政権がアメリカに工場を戻そうとしているのは、意味がわかります。

しかし、関税を引き上げただけで、工場が戻るわけではありません。トッド氏は、熟練工が必要で、アメリカはすでに手遅れと分析していました。

QS大学ランキングのエンジニアリング&テクノロジー学部でのランキング推移を追ってみました。

第1位は、ずっとマサチューセッツ工科大学です。とはいえ、教授、学生は直系家族な国が多いと推察します。

直系家族国のトップ大学をみていくと、スイスのETHが上位にいますね。スイスがエンジニアリングに重きを置いているのわかります。

シンガポールの南洋理工大学も頑張っています。人口比を考えれば、中国の清華大学を上回っているのは立派です。

ドイツのミュンヘン工科大学が急激に順位を上げましたね。東大も参考になるのではないでしょうか。

今後は、こうした工学系の研究水準の高さと熟練工の厚みが、国益に直結するようになるのではないでしょうか。

NATOのように米軍が引いた穴を自国で埋めなければいけなくなってから気づくのでは遅いかと。

では。

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