読売がおかしな記事を書いてますね。
人気の日本酒がEUで「禁輸」危機…30年以降に瓶の再利用義務化、政府が除外目指し外交攻勢
【読売新聞】 【ブリュッセル=酒井圭吾】欧州連合(EU)が2030年以降、域内への日本酒輸出を禁止する検討を進めている。EUが瓶や缶の再利用や再資源化を義務づける現状の規制案では、現地で瓶を洗って再利用するのが難しい日本酒は禁輸対象
ウソはありませんが、ポイントが違うと思います。
ひとつは、欧州のリサイクルの高さです。
EU’s glass value chain confirms glass collection rate steady progress at 80.1% - FEVE
EU のリサイクル用ガラス包装材の平均回収率は2021年に80%を超えました。
オランダは87%。私もガラス瓶は、ほとんどリサイクルに出すか、分別してゴミ出しています。日本も回収率は7割以上のようなので、方向としては、ガラス瓶は貿易品であっても再利用されるように両地域間で取り決めるのは間違っていないと思います。
もう一つは、日本酒の輸出量の少なさです。EUのワイン市場は648億ユーロ(10兆円)。日本酒の輸入が20億円で良いわけがありません。以前にも述べましたが、欧州人は、日本人の芸の細かさにお金を払ってくれます。規制もありますけど、これまでは日本の輸出努力が足りてなかったのではないでしょうか。
時間稼ぎで外交交渉するのもよいと思いますが、ホンダのように規制されたら、それを技術でクリアするのが日本企業ではないでしょうか。
では。