海外出張に名刺は必要?

 やっと水際対策がなくなりそうですね。

政府 水際対策 入国者数の上限撤廃含めさらなる緩和を検討 | NHK
【NHK】新型コロナの水際対策をめぐり、政府は、円安も背景に日本への観光客の増加が見込まれるとして、1日当たりの入国者数の上限撤廃…

 久々に海外出張に行く方もいると思いますが、LinkedInは更新してますか?

 私の場合、コロナになってから、名刺が減らなくなりました。それまでは、海外出張の持ち物リストに「名刺」と太書きにしていました。出張とは何人の人に会えるかが勝負で、万一、名刺を切らせたら、往訪の意味がなくなってしまうからです。

 ところが、コロナ後は、最初に会うのがZoomというのが増えて、物理的に紙を渡すことができなくなりました。相手については、LinkedInで確認します。

資料:ILO、LinkedIn

 コロナが開けて、改めて先方を往訪すると、もう冗談も言えるのに後出しで名刺を渡すということが何度もありました。

 右表は、LinkedInの普及率です。アメリカはなぜか100%を越えてますね。就業者数は、国際労働機関の数字なので、自営業の人は入っていないのかもしれません。

 オランダのように普及率が100%ともなると、もはや名刺を交換する意味はありません。単なる挨拶SNSの役割を越えてきています。

 たとえば、オランダに来て騙されたという日本人に何人か会いました。おそらく彼らは、LinkedInを使っていなかったのだと思います。まともにビジネスをやっているオランダ人なら、ほぼLinkedInをやっているはずです。オランダ人詐欺師にお金を払ってしまう前に、LinkedInでつながり、彼のネットワークを見れば、信用できる人か、判断できたのではないでしょうか。

 異国でビジネスをする場合、信用を得ることが最も難しいことのひとつでした。しかし、SNSの発達で、自分の信用度を短期間に初対面の人に伝えられるようになりました。私の名前を検索した時に、自分の知っている人がネットワークに入っていれば、騙される可能性が格段に減るわけです。

 日本は、Eight がその役割を果たしているのでしょうね。言語だけでなく、SNSも内向きだと、海外で仕事をする時に、ハンデになってしまいます。久々に海外出張に行くときには、行き先のSNSも点検してみてください。

では。