イギリス経済の混乱を伝えるニュースを目にすることが多くなりました。
そりゃ物価が二桁上がり、公務員でも食事に困るようになれば、問題だと思うのは当たり前です。
IMFまで、イギリスだけが先進国で不況になると言い始めました。
OECDのデータは、下図のとおりです。
振り返れば、ジョンソン首相が2/21にコロナ規制を撤廃したのは英断でした。まだコロナ感染は収まってないにもかかわらず行動制限をなくしたことにより、イギリス経済は高い成長になっていました。私は初めてイギリスに行ったのですが、高層ビルの建設ラッシュに圧倒されていました。その直後にウクライナ戦争が始まるのですが。
4月に再びロンドンに行くのですが、2ヶ月前とは様変わり。当事者でもないのに半分戦時体制になっていました。タブロイド紙の報道は、ひどかったのですが、振り返ると、エネルギー価格高騰で最も影響を受けた先進国のひとつがイギリスだったのですね。ブレクジットで東欧からの移民が帰ってしまい、労働力不足に陥っていたのですが、コロナ不況で顕在化してませんでした。それが2022年に景気回復するとボトルネックとして国の隅々にまで影響が及んだのだと思います。
次にロンドンに行ったのが12月。すっかり景気が悪くなっていました。ロンドン中心街にあっさり安いホテルが取れるようになっていましたし、サンドイッチが800円もしてました。スタグフレーションですね。
それで、今年はイギリス経済ダメなのかというと私はマイナスにはならないのでは?と思っています。直近の数字を見ると回復してますね。絶対核家族の国というのは、格差を容認します。問題が最も苛烈な形で社会に表出し、デモも過激。しかし、対応もそれだけ早いです。
日本は、ワクチンは打ち続け、マスクも続行。5類への変更も3ヶ月後。費用は孫の世代に先送りですね。
では。