ロンドンとワルシャワ

ワルシャワ旧市街。ウクライナとワルシャワ市の旗が掲げられてる

 1ヶ月の間にロンドンとワルシャワを訪れました。同じ欧州でも、家族類型が違うとここまで社会が違うのかと痛感しました。

 イギリスの一人当たりGDPは、47千ドル。ポーランドは、その4割の17千ドルです。EUに加盟してからはイギリスへ出稼ぎが増え、一時は100万人を超え、外国人で最大になりました。

 それほど経済格差があるのに、物乞いはロンドンの方が多いと感じました。イギリスでは「違法」であるにもかかわらずです。若い女性までもが駅の出口に座っていたのは衝撃でした。

 理由はいろいろあるでしょうが、イギリス社会が格差を容認することがあるでしょう。絶対核家族は、兄弟間の相続もバラバラで、遺言書で末っ子に全額遺贈もありえます。早くから親元を離れ、個人として人生に責任を持つ。その文化が世界中に植民地を作ったのでしょうし、いまだにベンチャー企業を輩出する原動力になっているのでしょう。

 一方、ポーランドは、フランスと同じ平等核家族。親子間に権威関係は薄く、兄弟は平等に扱われます。民主主義に最も合う価値観であり、困った人がいれば手を差し伸べる文化です。300万人ものウクライナ難民を個人宅で受け入れるという芸当は、なかなかできることではありません。

 こうした価値観は、生まれた家庭によって育まれたもので、どちらが良い悪いというのはありません。ただただ、違うのです。同じ白人だと思って、不用意に欧州統一の人事制度にしてしまうと、思わぬところで足元をすくわれると思いました。

では。