今年もあと1ヶ月。来年の世界経済の最大の関心事は米中貿易摩擦だと思いますが、これは、トランプ大統領の気分次第なので、読めません。2番目というと、金融部門発の景気後退があるのかどうか。下図は、民間部門の債務(除く金融)のGDP比率です。
日本が金融恐慌だった1999年。OECD諸国で200%を超えの日本はダントツの1位でした。
それから20年。ドイツ銀行の不振で揺れるドイツは、実は、債務比率を低下させました。ここは、政府も民間も堅実ですね。(なんでドイツ銀だけ?)
アメリカも、日本もリーマンショックで勉強しましたね。2倍近くまで低下させています。
意外なのが、フランス。ルノーを始め、海外展開は好手が目立つ印象ですが、債務比率は悪化の20年間。マクロン大統領の裁量の幅は実は狭いのかもしれません。
それにしても、アイルランドとルクセンブルグはどうしてしまったのでしょうか。小国が企業誘致に励めば、この比率は高まるわけですが、それにしても…。
ドイツ銀に目が行きがちですが、来年の火元は、案外このあたりになるかもしれません。