阿久悠さん亡くなりましたね…。僕の世代は、女子のみなさんが、全員ピンクレディーの振り付け覚えていたので、感慨深いものがあります。というわけで、松本隆さんのアルバムを聴きました。
活動30周年を記念して出したCD集。「風編」にはベスト10に入った曲の中から50曲、「街編」には本人お気に入りの50曲が入っています。
CDといえば、曲を聴くものですが、久々に歌詞を読みながら聴いてしまいました。思えば、これは、CDというよりも、「詩集」に近いです。
どの詩もいいんですけど、「September」にハっとしました。
辛子色のシャツ追いながら
飛び乗った電車のドア
いけないと知りながら
振り向けば隠れた
ストーカーかどうかは別にして、
September そしてあなたは
September 秋に変わった
夏の陽射しが弱まるように心に翳(かげ)がさした
September そして九月は
September さよならの国
解(ほど)きかけてる愛の結び目涙が木の葉になる
というわけで、あなたは秋に変わってしまい、Septemberはさよならの国なんですね…。びっくり。
作者自身の曲解説もありました。SWEET MEMORIESは、蒼いフォトグラフとセットの曲だったんですね。主人公の彼女が、自分が歌のモデルになったこともしらずに、本人の前でカラオケ歌ったというのは、いい話だなと。
久々に歌詞を味わえる曲を聴きたいという方にはおすすめです。
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