【本】人生を決めた15分 創造の1/10000

人生を決めた15分 創造の1/10000

奥山清行 ランダムハウス講談社 2008/5

世界的なデザイナー、奥山さんの人生訓。左脳で物事を考えるのではなく、右脳でしびれる本。これまでに何万と描いたスケッチが収められているのですが、それがあるだけで、右脳が刺激されます。
「人生を決めた15分」は、フェラーリ会長の前で新車をデザインした15分。それまでの努力があるから、奇跡の15分が起こるというのが全体をとおして伝わってきます。こういう行動力とデザイン・センスをそろえたプロデューサーが、日本のものづくりを救うのだと思います。

印象に残った言葉は、次のとおり。

人の意見は山ほど聞け。そして最後は自分で決めろ。 p.53

「意見を言ってくる人は、みな「より良くしたい」と思っている。だが、100人の意見を全部取り入れてしまえば、ものすごくつまらないものか、化け物みたいなものしかできない。

p.126では、手書きのスケッチにこだわる理由が述べられています。

手で描いていると、ときどき頭でイメージしていたのとは違う線が描けてしまうことがある。すると、そこを起点として新たなイメージがふくらんでくる。こういう偶然性はコンピュータには期待できない。

日本の現場を評価する一方で、管理職の無能を批判します。たとえば、アウトソース。

何を外に出して、何を中でやるべきかの区別がちゃんとできていない。何かの仕事を外に出そうとしても、それまでの仕事のやり方が非効率で属人的だから、うまく切り出して外に渡すことがうまくできない。

Infosysが日本での事業が軌道にのらない理由を聞いたときのことを思い出しました。
トヨタは、業績悪化の原因を市場の急変と説明しましたが、その前に奥山さんが指摘するようなことはできてましたっけ?と振り返ってみました。

では。

「人を管理する」するのではなく、自己管理が原則だからリーダーは「仕事を管理する」

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