スペイン風邪(1918-1920)の流行と株価を見てみました。
端的に言って、ほとんど影響受けなかったようには見えます。それよりも第一次世界大戦の影響が大きいですね。1914年に戦争が始まってから、1918年5月に参戦するまで、アメリカは、戦争特需に沸いていたのがわかります。
スペイン風邪で数千万人の人が命を落としたのですが、戦争でも同じぐらいの死者が出ていました。死と隣り合わせだった100年前の人にとっては、just another reason to die だったのかもしれません。この100年での衛生面での改善を感じる数値でもあります。3月28日現在、コロナウィルスで亡くなった方は、26千人ですが、株価は大きく下げています。
テレビというメディアを考えさせられる数値でもあります。大事件が起こると、そのことで埋め尽くされてしまうという。15千人が亡くなった東日本大震災に迫る報道量に感じます。現時点でのコロナによる死者数は49名。スペイン風の 日本での死者数は39万人。もしも、コロナが同じ数まで悪化しても、テレビの報道が8千倍になるというわけではないでしょう。
医療制度がこれほど進歩した現代(先進国)に生きていることは幸せですが、逆に、疫病に対する恐怖が倍増しているとすれば、皮肉なものです。
では。