2006年4月20日(木) 18:00~19:30
早稲田大学 8号館 B102号教室
GMOの熊谷社長がまた来てました。トップが示す、熱意は会場に伝わるものですね。本物のベンチャーの話になり、それは、既得権者に立ち向かっている会社だとおっしゃってました。インターネットの世界では、Yahooは、巨人ですね。ビッダーズは、そこに立ち向かっている会社です。 南場社長は、マッキンゼーからハーバード・ビジネススクールを経て、ビッダーズを立ち上げました。
PCでのオークションであるBiddersは、ヤフー・オークションに水をあけられてしまいましたが、携帯でのオークション「モバオク」のページビューは、1日7千万、月間で21億。ヤフーの検索でのページビューに並ぶんだそうです。
携帯では、食べるもの、高いものは売れないと言われてきたのですが、モバオクではこうしたものも実際に売れています。日本のモバイルコマースは、だいぶこなれてきましたね。
今回は、コンサルタントと経営者の差について話が参考になりました。例えて言えば、
コンサルタントは、この川を渡れば、対岸にいい世界がありますよと言う人。経営者は、川を渡ることを決意し、社員を鼓舞して、激流を実際に渡っていく人
なのだそうです。
途中には、予期せぬトラブルが、次々と発生するわけですが、決してひるまない。DeNAも月間1億円を越える赤字を出したこともあるのですが、南場社長は、1度も事業を止めようと思わなかったそうです。
「想定外」のことというと、自社よりも、Yahooが半年も早くオークションを始めたこと。システム開発に失敗し、営業開始日に出品ができなかったことなどを話してくれました。
今となれば、何で気づかなかったのかということになりますが、ハーバードMBA→マッキンゼーという方でも、全て気づくなんて無理なんですね。
経営者として大切なのは、そうした事態が起こったときに、ちゃんと反撃できる態勢を整えて、実行することですね。南場さんも、それこそ反則ギリギリの手段で、ヤフーに立ち向かいました。
また、ベンチャーの人材活用法も、参考になりました。今の時代、人は人についてこない。この人がいるから付いて行こうというよりも、自分の人生を輝かせたいと思う。なので、年次不問で、モノをいえる社風を守り続けているそうです。
誰が言っているかではなく、何を言っているか
を問う会社なんですね。
では
【参考】
南場社長:GREEでのロングインタビュー 2006/3/15
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