(株)サイバーエージェント(4751)
藤田晋社長の講演に行ってきました。
GMOの寄付講座 第9回
2006年6月22日(木)18:00?19:30
早稲田大学 8号館 B102号教室
藤田社長は、淡々と自分のこれまでやってきたことを語ってくれました。この講座も後半になってきましたが、いろんなタイプの経営者いるなぁと感じます。
DeNA南場社長は、会社概要を含めて、MBAライクに説明してくれました。ネクシーズの近藤社長は、パワポなしに熱く語る。藤田社長は、マイペースですね。バンドのボーカルだったというのも、わかる気がします。
Web 2.0
藤田さんのネット観は、便利な仕組みを作った会社が勝つというものです。テレビ局は、面白いコンテンツを出せば、ネットで勝てると考えるのですが、それでは勝てない。YahooもGoogleも自分でコンテンツを持っているわけではなく、便利な仕組みを提供している会社なんだそうです。
また、インフラを普及させれば勝つというものでもない。スカパーやSCEは、先行投資をしてインフラを普及させたわけですが、ネットのインフラを担っている会社(NIFTY、So-netなど)は、必ずしも勝者ではない。
Web 2.0について。ブログとSNSで起こった変化は、藤田社長が経験したことのないぐらい大きいものだったそうです。これまでも、じわじわユーザーがシフトするということはありましたが、今回は、急激に移っている。Mixiなどのサービスが支持される一方で、メールやメルマガが淘汰されてきている。ゆびとま、@コスメ、All About(2425)などには、厳しい見方をしていました。
社長自身が使わないサービスは、流行らないというのも、面白いコメントでした。サイバーエージェントが、ブログ参入に遅れた理由の一つが、自分でブログをやっていなかったことだそうで、「渋谷ではたらく社長のblog」を書いているのも、そうした反省があったからだそうです。確かに、社長がWalkman逆さまに持つ会社は、苦戦してますね…。
今後注力するのは、動画、ブログ、SNSだそうです。
人事
採用は、新卒にシフトしているそうです。サイバーエージェントも連結ベースでは、1000人超えているんですね。日本では、良い人材が簡単には辞めないので、質を高めるためには、育成に時間がかかっても、新卒を採用する必要があるそうでs。
電通やフジテレビの人事のボヤキを紹介してくれました。両社とも、ネットに力を入れたいのですが、ネットをやりたいという人は受けに来ないんだそうです。
起業に必要なもの
志と忍耐力とのことでした。インテリジェンスは、リクルート出身者が多く、起業マインドが高い会社だったのですが、実際に起業した人は、ほとんどいなかったそうです。
【Q&A】
Q:人材育成について
A:採用に力を入れる。育成とセット
Q:地方でIT起業はできるか?
A:情報が集まる東京が有利。理系の技術者がITを駆使して起業することはできるのではないか。
Q:ネット企業の差別化について
A:最高のものを作るか、最速で始めるか。
第10回 USEN 宇野社長を読む
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