脆弱指数と為替相場

1年ぶりに点検。

Source: The Economist (9 October 2021) Its forecast of FY2021. 今回からベトナムを除きました。

1、2、位は中露。ここに来て、資源国のマクロ指標が改善。ロシアの経常黒字が大きく伸び、財政赤字が縮小しています。他国のスタグフレーションが自国の利益になってしまうというのは、国際政治上、興味深いところです。

 3位はマレーシア。政治が混乱しているのに、経常黒字が改善。資源があるというのは微妙なことですね。

 4位メキシコ。意外なことに財政出動してないですね。

 6位はタイ。昨年の第4四半期、25四半期ぶりに赤字に転落してから取り戻せていません。観光収入の落ち込みは深刻ですね。

 南アフリカは経常黒字が増えてるのですね。構造的な変化があったのでしょうか。

 インドはコロナで貿易収支が改善していましたが、経常収支はまた赤字に戻るようです。

 前年比の為替の変動は下図の通り。

 経済指標が悪い割には、インド・ルピーは売られてないですね。

 トルコは、この1週間でだいぶ売られたので、アルゼンチンに近づいたはずです。次はフィリピンでしょうか。

タイは経済指標悪化に見合った下落ですね。資源を持つもの、持たないものの南南問題な時代になりました。