秋葉原もシャッター通りに?

シンガポールの秋葉原、シムリムスクウェアに通い始めて7年になる。パソコンを探すのが初めてつまらなくなった。思い当たる原因は、いくつかある。ひとつは、寡占だ。下図はパソコンのシェアの推移。1996年、上位5社のシェアを足しても1割ほどだった。今は、4分の3だ。たしかにシムリムスクウェアを歩いて目にするのは、この6社のものばかりだ。

アップルを除く5社については、もう差がよくわからない。特徴を排除し、水平分業によりコスパを追求した結果、個人でも仕事に使えるPCを気軽に買えるようになった。しかし、ブランドを隠して、テイスティングされても、どのパソコンがどの会社のものだかわからなくなった。コモディティ化ここに極めりだ。

しかも、価格のお得さも消えてしまった。ネットによるカスタマイズが行き渡ったため、CPUなどのパーツを次第で、パソコンの価格がどう変化するのか消費者に丸見えになってしまった。店頭でお買い得品を探り当てる楽しみはもうない。

そしてスマホの登場と衰退。重たいパソコンが500ドルで打っているのに、iPhoneの高いの1500ドルするのは、直感的に受け入れられない。

そんな感じなので、お店が儲かるわけもなく、テナント退出が止まらない。最上階の6階は、シャッター通りになってしまっている。平成は、ワープロとともに始まり、iPhone Xで終わろうとしている。これからコンピューティングは、どこに行くのだろうか。

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