全米が泣いた?

ハーバード大学が困難に直面しています。

米政権、ハーバード大の留学生受け入れ資格停止 在学生には転学要求
トランプ米政権は22日、ハーバード大学の留学生受け入れ資格を取り消した。政権が求める政策変更を同大学が拒否したことに端を発した大学の独立性をめぐる対立がさらに深まった。

留学生は文字通り人生をかけてアメリカに渡っており、その影響は甚大です。

私がミネソタ大学に留学していた時のことを思い出しました。私も現地で勉強してみて、その教育の高さに驚きました。いま、富士通で量子コンピュータを指揮している佐藤信太郎さんは、私と同じ年にミネソタ大学で卒業しました。日本の科学技術の命運を担う人材をミネソタ大学は育ててくれたとも言えるでしょう。

しかし、2000年のFinancial Timesの世界MBAランキングにミネソタ大学が入っていませんでした。私は、ミネソタ州の学生にはほとんど関係なくても、留学生にとっては、こうしたランキングの評価が母国に帰ったときの就職を左右する。カールソン・スクールは広報の努力が足りないのではないかと学長にメールしました。

すると、学長は私を学長室に呼び、時間を取って話を聞いてくれました。

ミネソタ大学のような州立大学では予算に制約があること。ランキングは卒業生の数も影響し、大都市の大学が有利になることなどを説明し、大学の評価が高まるように努力すると言ってくれました。

私が感動したのは、私のような世界の果てから来た留学生のために、わざわざ時間をとって話を聞いてくれたとこです。いまとなってみれば、同大学は、ミネソタの子どもたちに最高の教育を与えることが最優先であり、留学生は副次的なものになるはよくわかります。

そんなミネソタ大学ですら、留学生のビザが取り消しになっています。世界に開かれたアメリカに戻ってくれることを祈っています。

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