Archive for 3 月 2009
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ファミリーオフィス
Inside the Family Office
by Rass Alan Prince 東洋経済 (2008/11)
ファミリー・オフィスとは、超富裕層が、家族のために雇う資産管理サービスです。ファンド・マネジャーだけでなく、弁護士、会計士、税理士などで構成される専属チームです。
金融機関は、金融商品の作り手でもあり、買い手でもあるため、必ずしも公平にアドバイスするとも限りません。自分専用のチームがあれば、中立な立場から資産運用ができるわけですね。
それにしても、かかりつけの医者から師弟教育まで、イタレリツクセリのサービスですね。シングル、マルチ、コマーシャルと3タイプにわかれてサービスを競い合い、合従連衡も進んでいるようです。
サブプライムの直撃を受けているとはいえ、日本にも、こうしたサービスが定着していくことでしょう。
では。
【参考】
資本市場クォータリー 2001年秋号
ファミリー・オフィスに注目する欧州プライベート・バンク
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新潮45 2009年 01月号 に安田財閥の創始者、安田善次郎の伝記が連載されています。
日本の礎を創った男 銀行王 安田善次郎/北康利
サブプライム問題の議論が盛んですが、日本の銀行の原点を見つめなおすことにも、意味があるのではないでしょうか。
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なぜ世界は不況に陥ったのか
池田信夫 池尾和人 日経BP 2009/3
サブプライム危機以降の世界経済についての集中講義。池田先生のブログを読んでいる人には、新しいことはないと思いますが、池尾先生との対話になることで、よりわかりやすくなっています。
世の中の政治家や実業家は、何十年か前の古い経済思想の奴隷である。p.139
ケインズの言葉を紹介して、最新の経済学の研究成果と実際の政策策定現場のギャップを埋めることを目的のひとつとしています。
印象深いのがこちらの警句。
地獄への道は善意で敷き詰められている p.119
今回の危機についても、良かれと思ってやったことが裏目に出た。その一つの背景に”Great Moderation”(P.61)を上げています。平時であれば、リスクとリターンをにらんで投資をするはずが、皮肉なことに、大平穏の時代があったために、リスクを過小評価するようになった。
任期中にたった二回、しかも軽度のリセッションしか引き起こさなかったことで、ひょっとするとグリーンスパンは非難されることになるかもしれない p.175 ラジャンの言葉
もちろん、データをあげて、世の中の誤解を解くことも、本書の特徴になっています。たとえば、アメリカ人が浪費好きだという件について。
医療費が家計支出の20%以上を占めている。(中略)都市部では家賃が非常に高く、家計支出の25%を占めている。またアメリカは自動車がないと生活できないような町の構造になっているので、運輸・交通費が12%。
つまり医療、住宅、自動車という固定費だけで、家計支出の60%近くになってしまう。p.83
20年以上前に経済学を学んだ私は、累計40年ほど前の経済学で世の中を見ているのがよくわかりました。
では。
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成功ルールが変わる!
Karaoke Capitalism Management for Mankind
Jonas Riddderstrale, Kjell A Nordstrom
PHP 2004/10
スウェーデンのストックホルム経済大学教授による経営論。市場経済の狂気に警鐘を鳴らしているのですが、執筆をした2003年よりも、今のほうが、落ち着いて議論をたどることができます。
「カラオケ資本主義」とは、個人時代の資本主義のこと。集団で演奏する時代は終わり、一人ひとりがソロの歌手であると説きます。個人消費の選択肢は広がり、”J’achète, donc je suis” (p.60)状態にある。知識/想像力がもっとも重要な資源となり、国家は才能獲得競争に入ったとしています。
そうした競争社会の行き着く先は、低い平均収益率。マルクスを思い出しますね、個別企業が努力するほど、市場での生き残りが厳しくなる。
企業に必要なのは、スピード。エネルギーが大きく、質量が小さいほど、スピードは速くなるという物理学の法則を紹介しています。
リーダーシップについては、
カラオケ世界では、リーダーは組織の全ての人にビジョンを与えなければならない。p.168
としています。最近、オバマ氏の選挙活動で、それを思い知りましたね。大企業の社長といっても、200万人を動かすことはないでしょうから。
では。
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