新潮45 2009年 01月号 に安田財閥の創始者、安田善次郎の伝記が連載されています。
日本の礎を創った男 銀行王 安田善次郎/北康利
サブプライム問題の議論が盛んですが、日本の銀行の原点を見つめなおすことにも、意味があるのではないでしょうか。
善次郎は、1838年、富山町鍋屋小路(現在の愛宕町一丁目)に生まれます。その地に言ってみると、安田記念公園という名称で、児童公園になっていました。公園の石碑には、高橋是清の書があります。
富山藩の上士が大阪の商人に頭を下げるのを見て、大金持ちになるのを目指すところは、資本主義的なのですが、働き方や生活は質素ですね。支出は収入の8割に抑える。家は、身代の1割までなど、今でも通用するような手堅さを貫徹しています。
いまのみずほ銀行につながる、大銀行家が、富山県出身というのは、興味深いところです。
では。