ヒルズ黙示録―検証・ライブドア
大鹿 靖明 朝日新聞社 2006/3
AERA記者によるライブドアのドキュメント。一部、楽天のTBS買収についても触れていますが、圧倒的な情報力で、ライブドアを描いています。ライブドアの役員だけでなく、村上さんや投資銀行の関係者など、幅広い関係者の声を拾っています。
ライブドアの経営を「世の中をハッキングする」と分析する一方、週刊誌的な煽り方はしておらず、事件を振り返るには、好著だと思います。
振り返れば、ライブドアは、アジェンダ・セッティングの、うまい会社でした。たとえば、ライブドアの経営者の若さが取り上げられましたが、それは、日本の企業社会の高齢化を映す鏡でもありました。ソニーの井深さんは、２８歳で常務だったんですよね。
ライブドア事件で、日本社会の舵取りは変わりました。私個人としては、お行儀よくするだけで、日本社会は今後安泰なのかなという疑問を持ち続けています。
では(^^)/^
