【本】なぜ日本文学は英米で人気があるのか

なぜ日本文学は英米で人気があるのか 鴻巣友季子 2025

最近の日本文学が評価されている理由を解説してくれる本。AIの性能が上がれば、翻訳家は衰退していくかと思っていましたが、逆に評価されていることがわかり、興味深かったです。

そもそも、英米では外国語に対する関心が低かったというのは、そのとおり。アメリカでは、パスポートを持っている人が少なく、フロリダからアラスカまでいけば「世界旅行」で満足という人もいます。

それが、2000年代後半から英米圏における翻訳文学への関心が劇的に高まりました。本の賞に国際(翻訳)部門のができ、それが売上につながっているのがわかりました。

翻訳の「腕」の話も興味深いです。日本だと「超訳」とか話題になりますが、最近はむしろ直訳(各国独自の表現を無理に英語にしない)流れになっているのだとか。

出版社、翻訳家、広告会社といった連携も確立しているのですね。日本で出版される前に翻訳が決まるというのが象徴的です。

グローバルサウスの隆盛と相似形と言ったら言い過ぎでしょうか。音楽でも似たようなことが起きてますね。こちらは、K-POPが韓国語のままそのまま流通するとかですが。

The Economistが、ワールドカップ・パラドックスという記事を書いていました。サッカーというのは、グローバルな人気ですが、楽しみ方はスマホ(SNS)と個別になっているという逆説。

Just a moment…

コンピューティングの発達が起こした世界的な広がりと、個人のカスタマイゼーションを小説、音楽、映画を超えて、一般企業も捉えるべきだと思いました。

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