
経済学部出身者におすすめです。ノーベル賞受賞者の功績を通じて、自分が学んだ経済理論を振り返ることができます。我々が経済をよりよく管理できるようになったのは、こうした巨人の肩の上に立って経済を見渡せるようになったからなのですね。
私の気づきは以下の3つです。第1は、場としての大学です。ケインズがいたころのケンブリッジ。シムズ、サージェント、プレスコットが在籍した頃のミネソタ大学など。優秀な学者に学生が惹きつけられて新たな経済学の潮流ができるのがわかります。ある日、天才が生まれて、研究が進むというわけでもないですね。
第2は数学・物理学の影響。サミュエルソンを筆頭に、理系の学科から経済学者になった人が、ノーベル賞を受賞しています。私も文転して数学で受験したのですが、政経が数学を必須にしたのは、遅いぐらいですね。
第3は、経済学の分野の広さ。ミクロ、マクロ経済だけでなく、情報の非対称性、途上国経済、政治制度の影響等々、人間のあらゆる活動を研究対象にしていると確認できました。
これほど経済学は進化しているのに、政治は大衆に迎合。むしろ、ノーベル賞を受賞するような経済学者を遠ざけているように見えるのは、私だけでしょうか。