Battle Hymn of the Tiger Mother
中国式スパルタ教育記。要旨は「序」にあるとおりです。
This is a story about a mother, two daughters, and two dogs. This was supposed to be a story of how Chinese parents are better at raising kids than Western ones. But instead, it’s about a bitter clash of cultures, a fleeting taste of glory, and how I was humbled by a thirteen-year-old
スパルタぶりは、p.11 禁止リスト参照。
・attend a sleepover
・have a playdate
・be in a school play
・complain about not being in a school play
・watch TV or play computer games
・choose their own extracurricular activities
・get any grade less than A
・not be the #1 student in every subject except gym and drama
・play any instrument other than the piano or violin
・not play the piano or violin
中国式と欧米式の差は、子供に対する考え方。
・中国式は、子供の自尊心を尊重しない。
学校のテストの点が悪くても、欧米式はまずほめる。中国式は叱る。
・中国式は、子どもは親に従うべきと考える。
子どもは親のかげで生きていけるのだから、親に従うのは当たり前。だから、厳しく教育する。
・中国式は、子供は自分が何を必要としているかわからないので、親が最善なものを与える。
あとは、スパルタでピアノとバイオリンを娘に教える話になるのですが、私は途中で精読できなくなりました。ピアノのような芸術は子供の自由な発想を伸ばすのが大切なように思いますが、現実には厳しいトレーニングが不可欠。クライバーン・コンクールでも、アジア系のファイナリストが増えましたね。
本を読んでいると、複数の本が線としてつながることがあります。先日ご紹介したディズニーの教育は、欧米式です。とにかく褒める。スティーブ・ジョブズは、欧米式の寵児。冒頭の禁止リストどころか、先生の椅子に爆薬をしかけて、怒られてました。欧米式は、著者が指摘するように結果が出せていない面もありますが、スティーブ・ジョブズを生んだのも事実。
私の感想は、「教育はカスタム・メイド」でした。万人受けする教育はなく、子供によって変わっていく。教育の選択にあたっては、Steve Jobs と Tiger Motherを読むと、フェアウェイを広く取ることができるのでお勧めです。
環境の変化に流されてはいけないなとも思いました。日本の経済力が相対的に落ちることで、日本のゆとり教育が必要以上に批判されているのかもしれません。最近インド式教育が話題になるのも、インドの経済的な対等によるところもあるのではないでしょうか。
外野の雑音を一度断ち切って、目の前の子供にとって本来あるべき教育は何かを自分で考えられるかですね。
では。