1兆ドルコーチ エリック・シュミット 2019 ダイヤモンド社
素晴らしい本でした。アメフトコーチから経営者に転じた後、シリコンバレーの有名企業のコーチとして活躍したビル・キャンベル氏の物語。海外で働こうか迷っている人がいたら、アメリカの優良企業は、こうやって、さまざまな才能でチームを作っているのを知ってもらいたいです。
特に印象的だったのは、p.98 の第一原理で導く。
どんな状況にしても、誰もがなっとくできる不変の心理が存在する。これがシリコンバレーでよく使われる用語・コンセプトである「第一原理(First principle)」だ。(中略)困難な決定を迫られたとき、そうした第一原理を全員に説明し、思い出させることがリーダーの役目だ。
マネージャーの仕事は議論に決着をつけることと、部下をよりよい人間にすることだ
p. 95
ハイパフォーマーだが扱いのむずかしい「規格外の天才」には寛容であれ。守ってやりさえすべきだ。だがそれは、倫理に反する行動や人を傷つけるような行動を取らず、経営陣や同僚へのダメージを上回る価値をもたらすかぎりでのことだ。
p. 107
自分は一緒に働く人を謙虚さで選んでいると言った。リーダーシップというのは自分だけの問題じゃない。会社とチームという、自分より大きなものに貢献することだ。
p.135
コーチとは自分がなれると思っている人物になれるように、聞きたくないことを聞かせ、見たくないものを見せてくれる人だ
p. 136
ビルはいきなり問題を解決しようとせず、まずチームに取り組んだ。問題を分析的に考えたりしなかった。チームには誰がいるのか、彼らは問題を解決できるのかを話し合ったんだ。
p.174