サッカーの中田選手が引退しました。朝日が一面トップにしてますね。元首相がなくなったことよりも、関心が高いということでしょうか。
年を取るということは、若い人に教わることが多くなることだと思うのですが、彼からは、いろんなことを学びました。
世界に通用するプロであること。
世界で最も厳しい場所に身を置くこと。
そこで結果をだすために、必要であれば、イタリア語も学ぶ。
ネットでの情報発信も、斬新でした。彼の文章を読んで初めて日本のスポーツ・ジャーナリズムのレベルがわかりました。そもそも、ヨーロッパのトップ・チームでプレイした人がいないのですから、解説できなくて当たり前なんですが…。けど、最近は、日経の武智さんの記事とか、質が高いですよね。この分野での彼の功績は大きいと思います。
また、キャリアという視点からは、10年ごとに自分の人生を見直すというスタイルを浸透させてくれるのではないでしょうか。アメリカではスポーツを引退してから、大学に戻るなんていうキャリアもあるのですが、日本では、スポーツ選手が引退後に活躍できる場面が少ないように思います。
中田選手のように10年区切りで、新しい挑戦を始める人が増えれば、日本社会の景色も変わるのではないでしょうか。
さらに、次原さんとのコンビも見ていてうらやましいものでした。マネジメントとプレイヤーの関係でいえば、理想的でしたし、日本の人事も、こんな関係を実現するところがあってもいいのになぁと思います。
これまで本当にお疲れさまでした。