【本】未来の年表2

未来の年表2

河合 雅司 講談社現代新書 2018/5

前作『未来の年表』の個人編。人口動態の変化が、身近な暮らしをどう変えるか、わかりやすく書かれています。冒頭は、「ダブル・ミリオン」の件。といっても、安室奈美恵さんの話ではなく、2017年の年間出生数が94万人で、死亡数が134万人ということ。前者は2年連続の100万人割れで、後者は100万人超えで過去最多。

この人口動態が引き起こす未来は、深刻です。たとえば、

  • 供給者不足で野菜が高騰
  • 配送現場や、小売の売り場は人手不足
  • 野球チームが作れない高校
  • 相続するほど、地銀から都銀に資金が移動
  • 電車バスの乗り降りに長い時間がかかるようになる
  • 間伐する人がおらず、流木被害拡大
  • 刑務所が介護施設に

民主主義のあり方も変わってしまいそうですね。

では。