The Cultural Roots of Business
Winston Tan Armour Publishing 2015/1
シンガポール人による華僑の語族比較。この手の話は、「ラベル貼り」になりがちだが、外国人はわかりやすい。
筆者は福建系で、家族中心の文化を語っている。潮州は、家族にそれほどこだわらず、大きな事業を興す。華僑でもっとも成功した李嘉誠(Li Ka Shing)氏も、この語族。リー・クワンユー氏の言葉 p.13
Look at the number of smart Teochews there are…just cout them. Teo Chee Hean, Lim Hng Kiang, George Yeo, Lim Boom Heng. Is it a coincidence? In a Cabinet of 15, hw do you explain that?
一方、広東系は、プロフェッショナルが多い。ブルース・リーや、スケートのミシェル・クワンなど。
客家は、なかなか定住できなかったためネットワーキング力にたけ、偉大な政治家を輩出している。鄧小平は、リー・クワンユーから学んだが、二人とも客家だったことは興味深い。
次に、この4語族と欧州の国民を比較していく。福建はイタリア。イタリアン・マフィアを例に、家族の結束を共通点と挙げています。
潮州はドイツ。巨大な組織を作る力が似ているとか。
広東はフランス。個人を重視する姿勢が共通。
French has a high proportion of unwed mothers and Guanzhou has the same for China. p.32
客家はユダヤ人。キッシンジャーが、鄧小平やリー・クワンユーと交友があったことを思い出します。
日本にいると、華僑としてひと塊だった集団が、シンガポールでは、確かに4つに見えます。そのうち、インド人についても、似たような分析が出てくるのではないでしょうか。
では。