シニアビジネス業界がわかる
技術評論社 2007/1
団塊世代の大量退職を控えて、シニア市場が話題になっていますが、その業界がどうなっているのかを解説した本。シニアの興味や市場規模に対する分析はいろいろありましたが、その市場に取り組んでいる企業にスポットをあてて、わかりやすく解説しています。巻頭の「シニアビジネス企業マップ」と「シニアビジネス関連マップ」は、非常にわかりやすい表になっています。
以下、印象に残ったコメントです。
P.23 電通シニアプロジェクト「シニアマーケット規模将来推計」(2000/4)によると、65歳以上における消費項目推計で最も伸び率が高いのは、「情報通信」。年平均伸び率で5.6%。2015年には2.4兆円に達する見込み。
p.45 森永乳業が、減少していた牛乳の宅配をお茶、酢、ヨーグルトなどの商品拡充。
P.69 野村証券の追加型株式投信「マイストーリー分配型」2005年の発売以来、純資産高が、270億円から1兆94億円に拡大。顧客の7割が50歳以上。シニアに合わせた商品設計(高格付け債券37.5%、高利回り債券37.5%、国内株式17%、外国株式8%、年金の支給がない奇数月の定期配分)野村は、1年回に12千回のセミナーを開催したそうです。シニアは向学心も旺盛ですね。
P.86 ヤマハ音楽教室
少子化もあって、3割が40歳以上だそうです。
『50歳からの音楽レッスン』
P.168 クラブツーリズム
会員数760万人(2006/11) 7割が50歳以上。
シニア世代添乗員600名
「エコースタッフ」9000名
P.172 団塊世代のためのWeb情報誌アリア
Ryoma21
では。