生産年齢人口の減少の問題を考えていたときに、少子高齢化の最大の問題は、戦闘能力の低下では?と考えて、戦闘年齢人口(男子、15~29歳)の推移を調べてみました。
最初に驚くのは、2010年の戦闘年齢人口は、1940年とあまり変わらないこと。総人口が倍近くになっているにもかかわらずです。比率でみると、下図の通り。
1920年では、戦闘年齢の男子が、人口の3分の1でした。ひとりで2人を守っていたんですね。太平洋戦争直前の1940年になると11.8%。ひとりで7人を守っていた。2010年はひとりで11人。2050年にはひとりで16人となります。
戦争の形体が変わっているとはいえ、15歳の少年が16人のお年寄りを守ることはできるでしょうか。
意思決定の面でも不安が残ります。1920年であれば、戦争するという意思決定をする年代と、徴兵される年代近かったと思います。自分が決定したのだから、自分が従軍する。
しかし、2050年では、高齢者が意思決定をして、たった5%にしかすぎない若者に戦地へ行けと命令することになりはしないでしょうか。年金を始めとして、世代間格差があるなかで、その決定が社会として有効になるか…。
敵国の工作員が、世代の分断を図る工作をしたら、イチコロかもしれません。
では。