【本】新会社法で変わる敵対的買収 ☆☆☆

新会社法で変わる敵対的買収
新会社法で変わる敵対的買収
藤田 勉, 佐山 展生 東洋経済新報社 2005/9

 ニュースステーションでもおなじみの佐山さんが慣習しているM&A本。会社法改正を気に、日本のM&Aの歴史を丁寧にたどってくれている。
 


 過去のM&Aを見れば、日本がM&Aをやらない国だとはとてもいえないのがわかります。
・戦前、東武鉄道グループの創始となった根津氏らが、東京電力を敵対的に買収した。
・総合電機5社(日立、東芝、三菱、NEC、富士通)のうち、日立以外は外資系であった。
・中央線は、国鉄ではなく、明示の相場師、雨宮氏が敵対的に買収した会社が敷設した。
・地下鉄銀座線は、東急電鉄が他社から敵対的に買収した。

などなど。

 私も、M&Aは、なかなか結果が出ないと漠然と信じていましたが、データをたどると、敵対的買収であっても、結果が出ている企業もあるのがわかります。
 きちんとした経営をするのが、最大の敵対的買収への防御というのは、反芻すべき言葉だと思います。著述も平易でお勧めです。

では(^^)/^

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