グライダー相場

株が上がってきましたね。日経平均のRSI(Weekly)も80超えてきましたので、この辺で、頭冷やしてもいい頃ですね。


 今回の上昇相場の強気な面と弱気な面をまとめてみました。

【強気】
・業績相場
 金融政策引き締めを織り込みつつある。 長期金利上昇。
 金融引き締め下の株高に?

・小泉首相続投
 郵政改革前進。

・資産価格回復
 資産効果による消費も。

・外需堅調
 アメリカ、中国好調
 
・個人投資家・外人買い堅調
 東証出来高過去最高更新、システムダウン。

【弱気】
・新産業なし。
 オールド・エコノミーが盛況。

・年金・税金問題
 着地点見えず。

・貧富の差拡大。
 「持てる者」の相場。阪神問題。

・円安下の景気回復
 海外への投資流出(外貨預金、投信へ)

 
 というわけで、こうして並べてみると、今回の相場が、新しい産業とか、「創造的な破壊」がないのが、気になるわけですね。石炭を真っ赤に燃やして、機関車が爆走しているというよりも、非常にいい風を受けてグライダーが上昇しているような感じがします。
 過去を振り返れば、大相場には、既存秩序を破壊するような元気な経営者がいたわけです。戦後は、低賃金を武器にした繊維産業、その後は、重化学工業、小売業でのダイエーの登場などなど。
 今は、誰ですかね。阪神を上場したり、TBSを統合することが、「破壊」なんでしょうか。
 日本の場合には、人口構造の問題が、あまりにも重いので、これを跳ね返す「破壊」とは、昔の破壊よりも、インパクトが大きくないと、大きな波は生まれないのではとさえ思います。
 さ、1万4千円を超えて、日経平均はどこにいくでしょう?

では。(^^)/^