【本】2015年の日本

2015年の日本
野村総研 東洋経済新報社 (2007/12)

ワタベウェディング 渡部隆夫氏の推薦図書に入っていたので、読んでみました。
2010年の日本を書いてからすぐに本書を書いた理由から始まっています。まさか、サブプライムで状況が変わるとは思っていなかったんでしょう。イギリスをほめているあたりは、割り引いて読む必要があります。

今も、参考になるのは、人口動態の変化とその影響の部分でしょう。「外に出ろ」というアドバイスは、これほど外需が落ち込んでいる現在では、2015年といえども、簡単にうなづけなくなってしまいました。
ガラパゴス化についても、もう少し深い議論があってしかるべきかと。FeliCaは、たしかに国際基準でないかもしれません。しかし、アジアの成長エリアで普及しているのと、NFCの技術が育ってきているので、ガラパゴスと言うのは、違和感があります。ファックスのプロトコールも、日本製ですが、それで世界シェアをとれば、ガラパゴスでないでしょうから。
と文句もありますが、10年後を見続けようという努力を、今の総研のみなさんに続けていただきたいですね。真っ暗闇の世の中ですが、次のチャンスの芽をつかむヒントを提案していただきたです。
では。