クレラー・ミュラー美術館

Kröller-Müller夫妻の審美眼に感動する美術館。アムステルダムから電車を使うと2時間かかるので、行き方は研究してく必要があります。

Googleマップで検索すると、複数の経路が表示されます。美術館が、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中にあり、そこに向かうバスが限られるため、時間帯によって、最速ルートが大きく変わるためです。

私は、ミュージアムカード(Museum Kaart)を持っていたため、美術館のホームページから、入館時刻を予約。チケットを印刷して向かいました。国立公園の入園料(10.95€)は、バスで支払えるということだったので、オンラインで購入しませんでした。

アーペルドールン(Apeldoorn)駅から、108番バスに乗車。夏のオランダは、湿度が低く、夏の軽井沢のような景色を楽しめます。

バスの運転手は、私に入園料を払えと行ってこなかったので、そのままOtterloで下車。106番に乗り換えたのですが、運転手から、国立公園の入園料を払ったかと聞かれました。106番バスでは入園料の支払いができなかったため、公園入口で下車し、入園料を支払った上で、レンタル自転車(無料)で美術館へ行くよう指示されました。

シンガポールで、マレーシア行のバスに乗ったことがある身としては、入園料を払っている間、バスが待っててくれてもいいでないのと思います。しかし、バスは、そのまま出発。次のバスまで30-60分あるので、そのまま徒歩。公園入口から美術館までは、歩くと30分かかるので、やはり自転車がおすすめですが、快適な散歩なので、それはそれで楽しめます。

大富豪にもなると、お金は稼ぐよりも使う方が大変(何しても、妬まれるため)と言われます。クレラミュラー夫妻は、使い方が上手かったお手本でしょう。ゴッホ・コレクションも秀逸ですが、モネ、ピカソ、ルノアールにしても、選び方が上品です。

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最大の魅力は、ゴッホのキャリアを実感できるところです。37歳で亡くなったため、絵を描いたのは10年もありません。その間でも、印象派や、他のアーティストからの影響を受けて、作風が変わっていることが、この美術館では、実際の絵を通じて理解できます。

初期の作品は、色彩も暗く、畑で働く人を描いています。

それが、パリに移ると、色彩が鮮やかになり、絵のタイトルも、フランス語になります。

耳を切ってしまってからは、常人離れした構図が目立つようになっていきます。

アジアの美術館であれば、ゴッホが一枚あれば、客を呼べるのではないでしょうか。しかし、クレラー・ミュラー美術館では、「コレクション」になっているので、時空を感じることができます。下衆な私は、「この部屋だけで、何十億円?」とか思いながら絵を観ましたが、本当に贅沢な時間だと思います。

感心するのは、有名画家でなくても、クレラー・ミュラー夫妻が選んだ絵はどれも素晴らしく見えます。人工知能が発達しても、こうした審美眼に追いつくのは、最後になるのではないでしょうか。その品の良さが、時空を越えて今の若者にも伝わるというのは素晴らしいことです。

彫刻が配置された庭園も、負けず劣らず素晴らしいです。

帰りのバスの時刻表はこちら。

Otterloから、108番バスに乗り換え、Ede-Wageningen駅から帰りました。同駅からのバスの時刻表は、こちら。

108番バスにのれば、国立公園の料金は払えそうではありました。

では。