オランダの公共交通は世界で2番目に高い?

これは、ミスリード。オランダの関係者のためにも、弁明を試みたい。

オランダの公共交通、世界で2番目に高く | ポートフォリオ・オランダニュース
Aオランダの公共交通機関運賃は、スイスに次いで世界で2番めに高いことが判明した。市場価格比較サイト「Compa
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まず、オランダは日本とは町の分布が違います。右の図は、アムステルダム中央駅と東京駅が重なるように作った地図です。東京駅から京浜東北線に乗ると、50km先の大船まで、すべての駅で数万人の乗降客があります。これは世界から見れば異常な人口密度です。

 一方、アムステルダム中央駅から50km先のライデン中央駅まで電車に乗ると、5駅目のニューフェネップは、無人駅です。京浜東北線の5駅目は高輪ゲートウェイですね。ニューフェネップ駅からライデン駅までは畑が続き、ほとんど乗降客ありません。なので、都市間近距離の電車代は高くなります。

 これは、以前にも書きましたが、陸続きの欧州では、すぐに異民族が来週して虐殺されてきたので、人々は城壁内に固まって住んでいたからですね。ウクライナ戦争のニュースを見た人には、説明不要だと思います。

 日本は、そういう経験がこの100年ぐらいなかったので、鉄道沿いにバラバラに住んでいます。なので、これほど鉄道料金が安く設定できるのですね。

 一方、アムステルダムでは、GVBという第三セクターが、路面電車やバスを運営しています。1時間券はたしかに3.4€するのですが、乗り放題なのです。電車、バス、路面電車と何回乗り換えても均一料金。

 早稲田から初台まで行こうとすると、都営バス→山手線→京王線で480円で変わりません。

 アムステルダム住民にとっては、公共交通機関が世界で2番めに高いと言われてもピンと来ないでしょう。オランダは違う市場に最適に適応している国の一つだと思います。

 日本人がアムステルダムに旅行に来たら、運賃は安いとは思わないでしょうけど、クレジットカードをかざすとそのまま乗れてしまうので、便利で感激すると思います。