【浦潮】2-Ⅱ ウラジオストックの町

Ⅱ. ウラジオストックの町
5時に目が覚める。日本は6時のはずだが、外は真っ暗。東経131度51分。日本の標準時、(東経135度)-3.5度だが、1時間進んでいる。北緯は43度7分、札幌43度11分とほぼ同じ。
完全装備で外に出る。さすがにガツンと寒い。坂の街なので、歩道で転ぶと坂を滑り落ち、車にひかれるという噂もある。
暗闇の寒い街を掃除する人がいる。市に雇われているボランティアとのことだが、こんなとこにも、ヨーロッパを感じる。坂を下ると、「極東におけるソビエト政権の戦士」記念碑。そして広場。ヨーロッパの街並みを9000km離れても忠実に再生。
ぐるっと回ってウラジオストック駅へ。これがシベリア鉄道の終着駅かと思うとそれだけで感動してしまう。一桁スケールの違う青森駅というところか。ちょうど、通勤列車が到着した。ホームに人が降りるところは日本と同じだが、そのまま線路を歩いて目的地に向かうのは、なんともロシアらしい。
第1モルスカーヤ通りを上昇と、中華料理店らしき店舗発見。アジアというとステレオタイプなお店を作ってしまうところも、ヨーロッパ。
さらに登ると、壁にらくがき。若者の失業率の高さを思うが、ちょっと古い。最近は雇用情勢がよくなっているかもしれない。
丘を登ると、アムルスキー湾が見渡せる。こういう短距離で丘に登れるところは良港。
ウラジオストックホテル到着。しばらく休憩。ロビーに下りてくるのは、中国人ばかり。
ホテルを出て、ティグローヴァヤ通りを下る。駐車している車のほとんどは日本車。9割日本車というのも頷ける。ミネソタもそうだったが、北国で車の事故は命取り。モスクワが関税を引き上げたからといって、安全性をすぐに忘れるわけにはいかないとみました。